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ヒット習慣予報vol.54『引き伸ばシアワセ』
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ヒット習慣予報vol.54『引き伸ばシアワセ』

あけましておめでとうございます。ヒット習慣メーカーズの植月です。
2019年もよろしくお願い致します。
年明け早々寒い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしですか?
私はこの前、長期休暇をいただいてクロアチアに行ってきました。街並みもキレイで、ご飯もおいしく、現地の方も優しく…
「もう帰りたくない!長期休暇をさらに延長したい!!!」と思いました。

そんな私の要望にちなみ、今回は、楽しいイベントを勝手に延長してもっと楽しむ「引き伸ばシアワセ」を取り上げます。誕生日という特別な日だったり、クリスマスという季節性の催し物だったり、結婚といった節目だったり…人生においてはたくさんのイベントがあります。そんな特別感のあるイベントがあっという間に終わってしまうのは、なんだかもったいない気がしますよね。だからこそ、そのようなイベントをより長く楽しもうとする動きが出てきているのです。

例えば、「誕生日前夜祭」です。前夜祭といえば、学校の文化祭等の行事の前夜に行われる催しものの印象がありますが、最近では誕生日の前祝いとしても行われつつあるようです。

〈「前夜祭」の共起語ランキング〉

出典)Topic finder (※固有名詞を含む投稿は除外して掲載)

実際に、SNSを見てみても、「誕生日前夜祭」というキーワードを用いた投稿がたくさん見られるようになってきました。夜から始めることで誕生日当日をそのまま誰かと一緒に迎えられる嬉しさもありますし、前もって誕生日をアピールすることで当日よりたくさんの方にお祝いしてもらえるというメリットもあるように感じます。

他にも、最近話題となりつつある「プレ花嫁」があります。
「プレ花嫁」とは、結婚式を控えている新婦の総称です。結婚式に向けての準備を「プレ花嫁」というキーワードで発信している方が多く、雑誌でも「プレ花嫁特集」が組まれるなど、一種のコミュニティとなりつつあります。ちなみに、結婚式を終えた方は「卒花嫁」と呼ばれ、「プレ花嫁」の方々が準備の際に参考にする対象となっているのだとか。そんな風に、準備段階も結婚式の一部と捉えると、大変な作業もなんだかワクワクするものに思えてきそうですね。

そして、結婚のみでなく出産に関しても、「ベビーシャワー」というものがあります。
「ベビーシャワー」とは、出産前の妊婦の方をお祝いするパーティーです。もともとはアメリカ発祥の行事で西洋において一般的なものでしたが、最近になって日本でもよく耳にするようになってきました。具体的には、妊婦の知人・友人が、実際に使えるおむつを並べてケーキに見立てた“おむつケーキ”と呼ばれるものを贈ったり、お部屋を可愛らしく飾り付けたりして、安産祈願を込めて妊婦の方を祝福します。

では、なぜ「引き伸ばシアワセ」は増えつつあるのでしょうか?
理由は大きく2つあると考えられます。
1つ目は、海外文化の輸入です。ベビーシャワーのように、もともと海外で行われていた文化が、グローバル化によって日本にも入ってきたと考えられます。特に海外セレブが行っているイベントなどは、SNSをきっかけとして日本で普及してきたという背景があります。特にインフルエンサーでもある高感度の若年層が、積極的にSNSから情報をとらえて行動を起こしたことで、広がりが生まれました。
2つ目は、交流範囲の拡大です。せっかくの晴れの日が1日で終わってしまっては、少数の人としかお祝いできませんが、こうして日数を伸ばすことで、より多くの人を巻き込んでお祝いすることができます。以前と比べると、交際ステータスを公開するなど、情報に関してオープンな世の中になってきていることも影響しているのでしょう。

最後に、「引き伸ばシアワセ」のビジネスチャンスとしては下記のようなことが考えられるのではないでしょうか?

「引き伸ばシアワセ」のビジネスチャンスの例
■ 家を建てる際に、事前にVRで完成型を見られるサービスを導入する。
■ バレンタインデーとホワイトデーに本命の縁がなかった男女で集まるパーティーとして、4月14日に「韓国発祥のブラックデーイベント」を導入する。
■ 旅行会社のプランとして、空港までの往復を家までリムジンで送ってくれるサービスを導入する。

実際に、私も有給休暇を利用して、ちゃっかりお正月を延長させていただきました。みなさんも、せっかくのお祝いごと、もっとながーく楽しんでみてはいかがでしょうか?

▼「ヒット習慣予報」とは?
モノからコトへと消費のあり方が変わりゆく中で、「ヒット商品」よりも「ヒット習慣」を生み出していこう、と鼻息荒く立ち上がった「ヒット習慣メーカーズ」が展開する連載コラム。
感度の高いユーザーのソーシャルアカウントや購買データの分析、情報鮮度が高い複数のメディアの人気記事などを分析し、これから来そうなヒット習慣を予測するという、あたらしくも大胆なチャレンジです。

  • 博報堂 統合プラニング局 ヒット習慣メーカーズ メンバー
    2017年 博報堂に入社。
    2年目のマーケターとして、社会の荒波に揉まれながら、社会に新たな潮流をつくることを夢見て奮闘中。最近は、2月に迎える自分の誕生日をいかに長く楽しむかが最大の悩みです。