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ヒット習慣予報 vol.267『チンして一品料理』
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ヒット習慣予報 vol.267『チンして一品料理』

こんにちは。ヒット習慣メーカーズの武藤です。

みなさん今年のGWはどんな過ごし方をしていましたか?今年は特に遠くの行楽地に行く方も多かったのではないかと思います。かくいう私はどこに行っても混んでいるのではないかといつもの週末のような過ごし方をしていました。
ただ、休みが長すぎるとどうしても考えてしまうのが朝昼晩のごはん。
簡単にパパッと作れるごはんはないかなーと探していると電子レンジで耐熱皿だけで作れるレシピを見つけこれだ!と思ったのでした。

ということで今回のテーマは「チンして一品料理」です。チンすると言っても買ってきたお惣菜や冷凍食品などを電子レンジであたためる、解凍するといった目的ではなく、主食やおかずなどの一品を作る調理を目的とした電子レンジの活用に広がりを感じ今回はこのテーマとしました。

まずはGoogleトレンドで「電子レンジ」と検索してみると上昇傾向にあることがわかり、コロナ禍始まり頃からなお上昇していることが伺えます。

出典:Googleトレンド

電子レンジはおしゃれなものやオーブン付きの多機能搭載の電子レンジまでさまざまなものがあり家事の必需品となっています。
言わずと知れたことですがボタンを押すだけの簡単な操作で使用できること、火を使わないことで老若男女幅広い層で利用できます。
近年では自分流にアレンジした電子レンジのみで作れるレシピなどを公開している人も増え、SNSでレンジと検索してみると多数の投稿がありどれも簡単な作り方でおいしそうでした。

では電子レンジ調理でどんな料理が作れるのでしょうか。

まずはレンジで焼き料理です。
クッキシングシートやレンジ専用の焼き器などを使用し、レンジなのにコンロで焼いたかのような魚の塩焼きやハンバーグ、照り焼きチキンなどの一品が作れます。
実際にアジの干物を調理→試食している動画を見てみると、干物1枚を水にくぐらせ、クッキングシートに包んでレンジで約2分加熱。出来上がりはふっくらと仕上がってしっかり焼けている様子。焼いていないのに焼き色がついていることにおどろきました。

次にレンジでイタリアンです。
茹でたり、炒めたりが必要なパスタ料理や生米から作れてしまうというリゾットを作っていました。
例えばカルボナーラのレシピを見てみると、茹でる、炒めるがなんと耐熱容器1つでできてしまうそう。茹でるときに調味料と具材もいっしょに器に入れてレンジで数分加熱。終わったら中身を混ぜ合わせてクリームなどを入れて再度数分加熱。混ぜ合わせて最後に味を整えて出来上がりです。
鍋を使わず、茹で汁を捨てることなく、フライパンを汚さずにできてしまうので洗い物が少なくて済みかなりの時短になります。

そして他にはレンジでおやつ&デザートです。
ケーキやマフィン、蒸しパン、ベーグルなどが作れます。
調べていて作ってみたいなと思ったのがおやつに最適なヘルシーベーグル。オートミールと豆腐、さとうを混ぜ合わせて作るベーグルで、レンジで1~2分の加熱で1つ出来上がるそうです。健康志向が高まっている昨今にはちょうど良いヘルシーおやつといえるのではないでしょうか。

ではなぜ「チンして一品料理」が広がっているのでしょうか。

一つは料理を作る気力がない時や忙しい時、あまり料理をしない人でも簡単な操作で時短料理ができることが挙げられます。それに加え自粛生活の中で自炊する人が増えたり、パパの育児参加の増加で男性がキッチンに立つ機会が増えたりしたということも考えられます。

そして他には、電子レンジでの調理は一つの箱の中で調理が完結するため、炒めた時の油やソースの飛び散りやにおいがおさえられ、汚れにくく手入れがしやすいところにあると考えます。
電子レンジはあたためるくらいしかしたことなかった私ですが、レンチンで調理できちゃうので、いつもよりおかずを一品多く作ってみようかなと思いました。

では最後に、電子レンジを使ってできそうなビジネスチャンスを考えました。

電子レンジを使ったビジネスチャンスの例
■レンジにお茶適温ボタンを作り、お茶を飲むのにちょうどいい温度にお湯が作れるようにする。
■あえて冷し機能を作り、そば、うどん、ゼリーなど冷たい料理も作れるようにする。
■会社や大学などに自炊スペースを作り、レンチンミールの自動販売機を置く。
など

余談になりますが、レンジの加熱時間の終わりを知らせるチーンという音から名付けられた「チンする」という言葉ですが、今の電子レンジはチーンと言わないものがほとんどですよね。今後「チンする」も「ピッピする」とかレンジ終わりのメロディーによって言い方が変わるかもしれないですね!

▼「ヒット習慣予報」とは?
モノからコトへと消費のあり方が変わりゆく中で、「ヒット商品」よりも「ヒット習慣」を生み出していこう、と鼻息荒く立ち上がった「ヒット習慣メーカーズ」が展開する連載コラム。
感度の高いユーザーのソーシャルアカウントや購買データの分析、情報鮮度が高い複数のメディアの人気記事などを分析し、これから来そうなヒット習慣を予測するという、あたらしくも大胆なチャレンジです。

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  • ミライの事業室
    ヒット習慣メーカーズ メンバー
    旅、映画、音楽が大好き。
    美容に目覚めたわけではないのですが、マスク生活がながかったせいか顔のたるみが気になったので、ほほの運動をこっそり始めました。「あれ?やせた?」と言われるまでがんばりたいです。
    ってコラムで書いたらこっそりじゃなーい?