おすすめ検索キーワード
ヒット習慣予報 vol.252『肌浸透アップケア』
PLANNING

ヒット習慣予報 vol.252『肌浸透アップケア』

あけましておめでとうございます。ヒット習慣メーカーズの植月です。
今年も実りある記事を配信していければと考えておりますので、ぜひご愛読ください。

さて、冬本番に入ってきて、寒い日が続いていますね。こんな時期に気になるのはお肌の乾燥ではないでしょうか?
これまで以上に保湿ケアに力を入れ、肌が乾燥しないよう気を配っている人も多いかと思います。今回のテーマは、そんな肌ケアに関連した『肌浸透アップケア』です。

毎日のスキンケアを行っていてもなかなか自分の理想の肌は実現できないもの。実際に、スキンケアの関心の高い20~40代女性に聞いても、自分の肌の状態に満足していない人は8割以上です。しかも、今も自分なりに試行錯誤しているからこそ、さらに肌状態を改善するためには、どのように対策をすればいいかわからないという方も6割以上います。

出典:パナソニック株式会社実施の「化粧品の美容成分を肌に浸透させるための導入美容に関する意識調査」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000236.000024101.html)

そんな悩みを持っている方におすすめしたい、今回の『肌浸透アップケア』。
これは、化粧水や乳液などのスキンケア用品の成分を肌により浸透させるために行うひと手間を指します。専門家の方によると、美容成分によっては、分子が大きすぎて手で肌に塗っただけでは、肌の奥まで届かない成分もあるそうです。その結果、美容成分が行き届かずに肌状態も思うように改善しないのだとか。そんな時に、より美容成分が肌に浸透しやすいように行う、『肌浸透アップケア』をいくつか紹介します。

まず、きちんと毛穴を広げる「ディープクレンジング」です。
これは、スチーマーやホットタオルを使って肌を温め、そこからクレンジング剤を使ってまんべんなく顔を洗い、最後に流すというものです。温めることによって毛穴が開くため、普通に洗顔するよりも、奥にたまった皮脂や汚れが取れやすくなります。最近では、ディープクレンジング用の美容家電も発売されており、そういった機器を用いて誰でも簡単に自宅で行えるようになっています。

他にも、スキンケアの前準備として行う「ブースター」があります。
ブースターは導入液とも呼ばれ、洗顔後すぐ化粧水を塗る前に顔に塗布する基礎化粧品です。ブースターを使うと、角質層がやわらかくなり、その後に使う化粧水や美容液がより肌に浸透しやすくなると言われています。ただ、あくまでブースターとしての役割なので、ブースター単体では意味がなく、その後の化粧水や美容液と併用することで、お肌のうるおいアップ等を期待できます。

また、「マスクシート×美顔器」という方法もあります。
日常的にマスクシートを使う方もいるかもしれませんが、その時の浸透効果をさらにアップしてくれるのが美顔器です。美顔器にも様々な種類があり、マスクシートと併用可能なものとそうでないものがあるので、今回は併用可能なものの効果についてお話しします。併用可能な美顔器は、音波振動などによってマスクシートの美容成分をより肌の奥まで浸透させる働きを持ちます。

では、なぜ「肌浸透アップケア」が増えつつあるのでしょうか?
理由は大きく2つあると考えられます。
1つ目は、マスクによる肌荒れです。
もうマスク生活も2年以上になりますが、その蓄積により、摩擦等で肌がより荒れやすくなったと感じる人が増えているようです。そのため、もっと肌の土台からケアしようと、美容成分がしっかり浸透しやすいお肌作りが求められるようになったのだと考えられます。
2つ目は、美トレンドの混沌です。
ここ数年は特に韓国の美容方法などを代表として、様々なところから新たなスキンケアメソッドが入ってきました。その結果、どうすればいいかわからなくなってしまった美容迷子が増え、まずは根本改善として浸透力をあげるという方法に行きついたのかもしれません。

最後に、「肌浸透アップケア」のビジネスチャンスとしては下記のようなことが考えられるのではないでしょうか?

「肌浸透アップケア」のビジネスチャンスの例
■脱毛サロン等のメイクを落とす場所があるお店でお試しできる「ディープクレンジング用スチーマー」を置いておく。
■ドラッグストアのマスクシートコーナーで「美顔器」を売る。
■スマホに触るだけで、手の水分量から乾燥具合を教えてくれる「乾燥アラート機能」をつける。

私自身は面倒くさがり屋でもあるのですが、最近は乾燥が気になるので、これらの方法で「肌浸透アップケア」をしています。ご紹介したものはすべて併用もできますし、もちろん一つでも効果は期待できますので、スキンケア迷子の方はぜひお試しください。

▼「ヒット習慣予報」とは?
モノからコトへと消費のあり方が変わりゆく中で、「ヒット商品」よりも「ヒット習慣」を生み出していこう、と鼻息荒く立ち上がった「ヒット習慣メーカーズ」が展開する連載コラム。
感度の高いユーザーのソーシャルアカウントや購買データの分析、情報鮮度が高い複数のメディアの人気記事などを分析し、これから来そうなヒット習慣を予測するという、あたらしくも大胆なチャレンジです。

sending

この記事はいかがでしたか?

送信
  • 第一ブランドトランスフォーメーションマーケティング局
    ヒット習慣メーカーズ メンバー
    2017年 博報堂に入社。
    6年目のマーケターとして、社会の荒波に揉まれながら、新たな潮流をつくることを夢見て奮闘中。推しが毎日マスクシートをしていると聞いてから私も真似しています。ちょっと肌質よくなりました。