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ヒット習慣予報 vol.239『お清めルーム』
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ヒット習慣予報 vol.239『お清めルーム』

こんにちは。ヒット習慣メーカーズの植月です。
真夏のピークが去り、暑さも和らぎ、涼しくなってきましたね。多くの方が夏休みを取り終え、年末の休みに向けて仕事ももうひと踏ん張り!というモードに入ってきたのではないでしょうか?
私は基本的にテレワークなのですが、仕事を頑張りたいものの、ずっと同じ部屋にいるとなんだか空気が悪く捗らないなぁと感じる時があります。そんなモヤモヤした気持ちをすっきりさせるための『お清めルーム』が今回のテーマです。

言わずもがなですが、ここ数年でおうち時間は増えています。中でもテレワーク実施率の増加は顕著で、直近数ヶ月で多少の前後はあるものの、2年前と比較すると依然として高い水準を保っています。

≪テレワーク実施率≫

出典:東京都産業労働局 テレワーク実施率8月の調査結果(2022/9/12)
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2022/09/12/04.html
(参照2022/10/7)

特にこのようなテレワーク実施者にとって、お部屋の空気の濁りは大敵です。そこで、簡単にできて、お部屋の空気をリフレッシュできる『お清めルーム』が活躍します。

まずは、サンキャッチャーによる「光によるお清め」です。
サンキャッチャーは、幸運を呼ぶアイテムの一つとも言われており、窓辺に吊るすときらきらと太陽の光を集め、部屋全体を明るくしてくれるものです。主に2つの効果があると言われており、一つは先ほどの説明通り、インテリアとして部屋に光を呼び込み室内に光の模様を作って明るい雰囲気になるという効果です。そして二つ目は、風水としての効果で、光の反射により気を拡散する効果があります。これにより、室内の邪気を飛ばし、空気のお清めができるというわけです。

次に、ホワイトセージ等を用いた「香りによるお清め」です。
香りに関しては色んなアイテムがありますが、中でも代表的なのはホワイトセージ。ホワイトセージは、けがれを祓うと言われている天然ハーブの一種で、空気がよどみを感じた時や、気分の悪い時に使用すると、空気が軽くなったり、気分がすっきりしたりするといった効果を感じられるのだそうです。葉を燃やすという行為そのものがお清めのように感じられ、さらには独特の薬草のような香りが広がることでさらにその効果を実感できます。

他にも、クリスタルチューナー等の「音によるお清め」もあります。
クリスタルチューナーとは、楽器などの調律の道具として使用されるチューナーと水晶のセットのことをいいます。このチューナーから奏でられる音は毎秒4096Hzという高周波に調律されています。それは人を癒す音であるだけでなく、天と地を結ぶ「天使界の扉を開く音」とも言われているほど神聖な音色です。この清らかな音色により、空気までも浄化されると言われています。

では、なぜ「お清めルーム」が増えつつあるのでしょうか?
理由は大きく2つあると考えられます。
1つ目は、テレワークの普及です。
先述の通り、テレワークは一時的なものではなく日常的なものとして普及しつつあります。そうして、おうち時間が増える中で、なんだか部屋のよどみや濁りを感じる機会が増えたり、仕事を捗らせるためにも何か部屋丸ごとリフレッシュする必要性を感じたりし始めたと考えられます。
2つ目は、メンタルケア志向の高まりです。
最近ではメンタル関連のヒット習慣予報が増えていることからもわかるように、コロナという誰のせいでもない事態とそれに伴う環境変化により、メンタルが不安定になることも増えました。そうしてたまった説明のできない心のモヤモヤを、どうにかしたいという意識が高まっているからかもしれません。

最後に、「お清めルーム」のビジネスチャンスとしては下記のようなことが考えられるのではないでしょうか? 

「お清めルーム」のビジネスチャンスの例
■その季節に合ったお清めグッズが送られてくるサブスクリプションサービスを開始する。
■お清め機能を付加したインテリア商品をつくる。
■空気がよどんでくるタイミングをお知らせしてくれる「お清めタイマー」の機能開発をする。

今回は少しとがった事例を中心に紹介しましたが、実は「お清めルーム」は色んな方法で簡単にできます。例えば、「光」なら、朝起きてすぐにカーテンと窓を開けてみる。「香り」なら好きなルームフレグランスを置いてみる。「音」なら好きな音楽を聴いてみる、などなど。事例のものではハードルが高いと感じる方は、ぜひこうしたちょっとの工夫で、「お清めルーム」してみてはいかがでしょうか?

▼「ヒット習慣予報」とは?
モノからコトへと消費のあり方が変わりゆく中で、「ヒット商品」よりも「ヒット習慣」を生み出していこう、と鼻息荒く立ち上がった「ヒット習慣メーカーズ」が展開する連載コラム。
感度の高いユーザーのソーシャルアカウントや購買データの分析、情報鮮度が高い複数のメディアの人気記事などを分析し、これから来そうなヒット習慣を予測するという、あたらしくも大胆なチャレンジです。

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  • 第一ブランドトランスフォーメーションマーケティング局
    ヒット習慣メーカーズ メンバー
    2017年 博報堂に入社。
    6年目のマーケターとして、社会の荒波に揉まれながら、新たな潮流をつくることを夢見て奮闘中。最近シンプルに部屋の空気が悪いと感じ始め、手始めに空気清浄機と除湿器を買いました。