生成AI技術を活用したコミュニケーション促進サービス 「AIラップ名刺 MY PUNCHLINE」のプロトタイプを開発 ―写真とプロフィールの入力だけで自分が自己紹介ラップを披露する"デジタル名刺"を生成、AI時代の新しい交流の創造へ―
株式会社博報堂DYホールディングス(本社:東京都港区、代表取締役社⻑:⽔島正幸)のグループ横断型の研究開発組織「Creative technology lab beat」(クリエイティブ・テクノロジー・ラボ・ビート 以下beat)は、生成AI技術を活用し、ユーザーが写真のアップロードと簡単なプロフィールを入力するだけで、自分が自己紹介をラップで披露する動画を生成できるコミュニケーション促進サービス「AIラップ名刺 MY PUNCHLINE」(以下、「AIラップ名刺」)のプロトタイプを開発しました。
>コンセプトムービーはこちら:https://youtu.be/LvhyAhrO7k4
生成AI技術を活用したテキスト生成AIや画像生成AIの進化は、ビジネスやクリエイティブシーンへ急速な広がりを見せています。博報堂DYグループでは、クリエイティブとテクノロジーを掛け合わせ、世の中を魅了する体験価値の提供を目標に、生成AI技術をクリエイティブ業務への活用から生活者の日常シーンへも拡張し、新しい体験創造となる活用を目指し、映像生成AI技術、テキスト生成AI技術の研究開発を行ってきました。
この度プロトタイプを発表する「AIラップ名刺」は、AI時代の生活者の新しい交流の創造を目的に、beatの一翼を担う博報堂DYメディアパートナーズが中心となり企画・開発されました。beatがイスラエルのD-ID社と共同開発し昨年5月に提供開始した生成AI技術による映像自動生成システム「H-AI NARRATIVE」の技術と、株式会社博報堂の研究機関「UNIVERSITY of CREATIVITY」が保有する、ラップらしい音声合成や韻を踏んだ歌詞生成を可能にする「AIラッパー」を統合することで実現しました。
<「AIラップ名刺」プロトタイプの概要>
・自分のプロフィールを入力し、写真をアップロードするだけで、
自己紹介が歌詞になったラップを自分が披露する "デジタル名刺"が生成される
・歌詞はプロフィールをもとにAIが考案し、「パンチライン(印象的なフレーズ)」を繰り出す
・歌詞は音声だけでなく、モーションリリックとして動画に合成される
・生成された"デジタル名刺"は、スマートフォンのQRコード読み取りでユーザー同士の交換
・アーカイブができる
・ラップのBGM、男性・女性ボイスの選択など、複数のパターンで生成が可能
「AIラップ名刺」は、ビジネスコミュニケーションツールとしての導入の他、入社式など企業内イベントでのインナーコミュニケーション、採用広報など、様々な機会で活用ができるものと考えています。また、AIラップ生成システムを活用しラップをカスタマイズすることで、名刺作成以外の多様な用途での活用も期待されます。
beatでは、プロトタイプの活用から得られるフィードバックをもとに、今後も「AIラップ名刺」の機能開発やサービス性の向上を目指して改良を進めます。また、博報堂DYグループ全体では人とAIが共創するクリエイティビティ・プラットフォームの創出を目指し、先端的なサービス開発を追求してまいります。
【参考資料】
■Creative technology lab beat について
クリエイティブ領域におけるAI技術の産学連携の学術研究からプロダクト開発、クリエイティブ業務のワークスタイル変革までを担う、博報堂DYグループ横断型の研究開発組織。産学連携の学術研究やテキスト認識、動画認識、画像認識、3DCG などの⾃動⽣成AIツールの開発、クリエイティブ制作業務のワークスタイル研究を進め、世の中を魅了するクリエイティブを⽣み出し、⽣活者や社会にとって魅⼒的なコミュニケーション体験を提供してまいります。
beat Webサイト:https://ctl-beat.com/
■H-AI NARRATIVEについて
「H-AI NARRATIVE」は博報堂DYメディアパートナーズが開発した、生成AI技術を活用した静止画から動画への変換、その動画と映像素材を統合するための合成、完成した動画を各ソーシャルメディアプラットフォームに投稿するためのアウトプットを行うシステム。一連の作業をクラウド上で迅速に行い、よりパーソナライズされたコンテンツを提供してユーザー体験を進化させ、企業のキャンペーンプロモーションやSNSの運用支援に貢献します。
■AIラッパーについて
AI×ラップで人の創造性の拡張を目指すプロジェクト。博報堂の創造性に関する研究機関「UNIVERSITY of CREATIVITY」では、ラップという言葉とリズムを掛け合わせて表現する人間のクリエイティブな行為に着目し、そのスキルを論理的に要素分解、アルゴリズムに落とし、ラップに触れたことがなくても利用できるAIシステムとして開発してきました。 新聞社と連携することで、記事をラップ音声化し若年層へ届ける取り組みも行っています。また、韻検索、歌詞生成、譜割生成、音声合成、音声認識のシステムを連動させ、人とのラップセッションや、無限にラップを生成することも可能としています。
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