おすすめ検索キーワード
ヒット習慣予報 vol.103『チャージ式お小遣い』
PLANNING

ヒット習慣予報 vol.103『チャージ式お小遣い』

こんにちは。ヒット習慣メーカーズの植月です。
2020年に入って2週間が経ちますが、まだ新年会ラッシュの最中だという方も多いのではないでしょうか。
そういう私も連日新年会が続いており、新年早々お金が出ていきっぱなしで財布が空になるのでは…と心配している今日この頃です。

今回は、そうしたお金の管理に関連するものとして、「チャージ式お小遣い」を取り上げます。言葉通り、保護者が子どもにあげるお小遣いが現金ではなく、チャージ式のものになってきているというお話です。

現状ではまだ、お小遣いは現金で渡す保護者が大多数になっています。

出典:イーランニング研究所

一方で、お小遣いをキャッシュレス化することに興味を持っている方は、およそ6割います。肯定派の意見としては“便利”といった声が多く、否定派の意見としては“使いすぎが心配”といった声が挙がっているようです。

出典:イーランニング研究所

そこで、今回は実際に「チャージ式お小遣い」を導入している方の具体方法を3つ紹介させていただきます。まず1つ目は、「スマートフォン決済アプリを用いたチャージ式お小遣い」です。
スマートフォンを使うことによるメリットは、まずいつでもどこでもお小遣いを付与できるということです。子どもが離れた場所にいてほしいものがある時にも、すぐに入金することができます。その際、入金履歴が残るので、保護者側は家計簿を、子ども側はお小遣い帳をつける手間が省けます。また、残高以上を使えないように設定することができるので、キャッシュレスならではの“使いすぎが心配”といった不満を解消できるのも、「チャージ式お小遣い」にすることならではのポイントです。

そして、2つ目は、「交通系ICカードを用いたチャージ式お小遣い」です。
こちらは、お財布代わりにカードをかざせばいいので、コンビニでのお会計や電車・バスの乗車時に小銭を出すのに時間がかかって次の人に迷惑をかけずに済むという子どもを持つ保護者の配慮でもあります。

最後に、3つ目は、「プリペイドカードを用いたチャージ式お小遣い」です。
便利さ以外にも、マイルを貯められるなどのメリットがあるため、家族旅行への投資として利用している保護者もいらっしゃいました。
また、すべての例に共通するメリットとして、普段の生活の中で計算を練習する機会になるというものがあります。現在はキャッシュレス還元でキャンペーンを行っている店舗が多いので、キャッシュレス決済をすれば、現金支払いと比べて10円のお菓子を1つ多く買うことができる場合もあります。子どもが自ら学ぶ機会になるということで、「チャージ式お小遣い」を導入している保護者も出てきています。

では、なぜ「チャージ式お小遣い」は増えつつあるのでしょうか?
理由は大きく2つあると考えられます。
1つ目は、共働き世帯の増加です。そのような世帯では、子どもが一人で行動する機会も増えることから、スマートフォンや交通系ICカードを早いうちから持たせることが多くなっています。そのため、「チャージ式お小遣い」を始めるための土台が既に整っているという状況面の影響も大きいでしょう。
2つ目は、お財布をなくすことへのリスクヘッジです。特に幼い子どもであれば、うっかりお財布をなくしてしまうことはあります。キャッシュレスにすることでお財布自体を持ち歩かなくて済むようになるので、そうした保護者としての心配事を減らせるという点も大きなメリットになります。

最後に、「チャージ式お小遣い」のビジネスチャンスとしては下記のようなことが考えられるのではないでしょうか?

「チャージ式お小遣い」のビジネスチャンスの例
■ お小遣いの蓄積が絵で見える「貯金箱式送金アプリ」をリリースする。
■ 家族ごとの「チャージ式お小遣い」ルールを紹介するサイトを開設する。
■ スマホ決済アプリが、使用履歴を印字できる「スマホ決済通帳」を発行する。

特にお忙しい方は、こうした新しいお小遣い制度の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

▼「ヒット習慣予報」とは?
モノからコトへと消費のあり方が変わりゆく中で、「ヒット商品」よりも「ヒット習慣」を生み出していこう、と鼻息荒く立ち上がった「ヒット習慣メーカーズ」が展開する連載コラム。
感度の高いユーザーのソーシャルアカウントや購買データの分析、情報鮮度が高い複数のメディアの人気記事などを分析し、これから来そうなヒット習慣を予測するという、あたらしくも大胆なチャレンジです。

  • 博報堂 統合プラニング局 ヒット習慣メーカーズ メンバー
    2017年 博報堂に入社。
    マーケターとして、社会の荒波に揉まれながら、社会に新たな潮流をつくることを夢見て奮闘中。