機械学習は民主化へー。DataRobot社主催カンファレンス「The DataRobot AI Experience in Tokyo」を実施
去る2017年11月9日(木)、都内にて、DataRobot(データロボット)社主催のカンファレンス「The DataRobot AI Experience in Tokyo」が実施されました。同社単独のイベントは、世界初なのだとか。当日は、メーカーやIT関連企業、広告・メディア関連企業など約900名が来場しました。
DataRobot社は、2012年米国にて、2人のデータサイエンティストが立ち上げた企業。2017年2月に日本オフィスを開設、以降、機械学習のプラットフォーム「DataRobot」を金融、保険、通信、製造、メディア、インターネット、流通、スポーツといった様々な分野に提供しています。「人工知能の民主化」を掲げ、データサイエンスの知識があまりない方にもすぐに利用が可能なのが特徴です。
博報堂DYホールディングスとDataRobot社は、10月にコンサルティングパートナー契約を締結しました。
(ご参考:http://www.hakuhodody-holdings.co.jp/news/corporate/2017/10/1455.html)
DataRobot社が提供する機械学習の自動化・AIプラットフォーム「DataRobot」を博報堂DYグループが保持する「生活者DMP(※)」のマーケティング・インテリジェンス機能として採用するほか、新たな"生活者データ・ドリブン"マーケティング・ソリューションを開発すべく、着手しているところです。
※ 博報堂DYグループがこれまでに独自に蓄積してきた生活者データと、デジタル化の進展により入手可能になった情報行動・購買行動のデータ、クライアント・メディアなどが所有するデータを組み合わせたオリジナルのマーケティング・データ基盤。
博報堂DYホールディングスは、当カンファレンスにもパートナースポンサーとして協賛、ブースを出展しました。
ブースでは、博報堂DYグループの“生活者データ・ドリブン”マーケティングの取り組みを壁面パネルで紹介したほか、Vision-Graphicsやm-Quadなど、当社が持つナレッジ・ソリューションをリ―フレットにて設置。訪れる方々に説明をしました。
また、当カンファレンスでは、多様なセッションも開催されました。キーノート講演として、DataRobot社CEOのJeremy Achin氏、Accenture(USA)の工藤卓哉氏、大阪ガス株式会社河本薫氏、DataRobot Japan・チーフデータサイエンティストのシバタアキラ氏などが登壇。DataRobotの強みや導入に至った経緯・実績、今後の可能性等をシェアしました。
その後の事例セッションでは、DataRobotを導入する企業の事例が詳しく紹介されたほか、DataRobot社員によるテックセッションでは、DataRobotの詳しい機能や今後連携を想定しているツールの紹介、デモストレーションなどが行われました。
DataRobot社との契約~ソリューション開発に従事し、ブースも企画・運営した博報堂DYホールディングスの百瀬研究員・佐藤研究員はそれぞれ、「実際に来場された方とお話をさせて頂いて、AI、機械学習を使えば様々な目的を達成することが出来る銀の弾のように認識されている方がまだまだ多いなと感じました。AI、機械学習の導入が目的ではなく,クライアント企業の課題を解決するための要件を明確にし、そのために必要な使い方を提案するといった、ビジネスに価値のある機械学習プロジェクトをご提供していきたいと想います(百瀬)」「想定を超えるほどの多くの方々にお越し頂き、改めてDataRobotへの高い注目度を実感しました。国内では先行して金融・製造現場中心に導入が活発化している一方で、マーケティング現場での利活用は端緒に就いたばかりと言えます。お客様のデータ・マーケティングをご支援するために、引き続き、生活者DMPとDataRobotを組み合わせたソリューション研究に邁進していきます(佐藤)」と語っています。
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博報堂DYホールディングス
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