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タグマネージャーを正しく管理できていますか? ~タグマネの設定内容を可視化する「ワンタグコンバーター」って何?~
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タグマネージャーを正しく管理できていますか? ~タグマネの設定内容を可視化する「ワンタグコンバーター」って何?~

デジタルマーケティングの需要が高まる中で、Webサイト上での精度の高いユーザー情報の取得は、効果的な施策を実施する上で大きなポイントと言えます。
広告配信や計測を開始するために新しくタグを設定する・・・その後、古く使われなくなったタグは、誰がどのように管理しているでしょうか?

本記事では、煩雑化するタグ管理に関する課題の整理と、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社(DAC)が開発・提供を行っている「ワンタグコンバーター」を用いた解決方法をご紹介します

1. そもそも「タグマネージャー」とは?

「タグ」という言葉はデジタルマーケティングに取り組むうえでよく耳にするのではないでしょうか。
Web広告の配信/計測のため、Webサイトの解析をするため、Webサイトには様々なタグが設置されています。
利用しているツールや出稿している広告媒体が多ければ多いほど、タグが増えて管理は煩雑になる傾向にあります。

タグマネージャーとは、そのような様々なタグを一元管理できる便利なツールなのです。

<代表的なタグマネージャーサービス>
・Google Tag Manager(GTM)
・Yahoo! タグマネージャー(YTM)
・Adobe Experience Platform Launch
・Intelligent Tag Management(ITM)

2. タグマネージャー利用におけるメリットと課題

タグマネージャーを導入するメリットとして、主に以下のような点が挙げられます。

≪メリット≫
・複数のタグを一括で管理できる
・タグの設置/削除に伴うWebサイトの更新が不要
・タグの設定/更新/削除をスピーディーに反映可能

このように、タグマネージャーはタグの設定に大変便利なツールではありますが、誰でも触れる便利さゆえに、運用や管理に課題を抱えている方も多くいらっしゃるようです。

≪課題≫
・各領域の担当者や広告会社が各々タグの更新を行っており、サイト内に設定されているタグの全体像を把握できる担当者がいない
・いつ誰が何のために設定したタグかわからない
・現在は使用していないタグが残ったままになっている …etc.

タグをきちんと管理できていないと、計測が正しく行えないだけではなく、Webサイトの挙動にも影響が出るリスクがあります。

3.「ワンタグコンバーター」とは?

DACが提供する「ワンタグコンバーター」は、タグマネージャーに設定されたタグの詳細情報を管理画面からエクスポート(抽出)して一覧化するDAC独自のサービスです。(※1)
タグマネージャー上で設定の詳細情報を確認する場合は、階層が深くなっているため、部分的に設定を検索することが困難なケースも少なくありません。「ワンタグコンバーター」を活用することで、各ツールのタグ設定情報を1つのExcel上で整理することができ、タグマネージャーの管理画面では把握しづらい設定の詳細を可視化することが可能となります。

(※1:対象のタグマネージャーは現在、Google タグマネージャー(GTM)、Yahoo! タグマネージャー(YTM)となります。)

<納品レポートイメージ>
トリガーの設定

変数の設定

タグの設定

DACでは「ワンタグコンバーター」を含め、タグに関連する一連のサービスを「TagMasters」として提供しています。ぜひ資料で詳細をご確認いただけますと幸いです。
・TagMastersサービス紹介ページはこちら

4.活用事例

ここでは、実際にDACに依頼いただいた事例をご紹介します。
自社内でタグを実装・運用している企業においても、定期的なタグの棚卸しツールとしてご活用いただくことが可能です。

ケース1)前任担当者の異動
前任の担当者が異動してしまい、タグの設定状況がわからなくなってしまった。

DACが用意したフォーマットでは、一元的に把握しづらいタグマネージャーの管理画面の内容を一覧化し分かりやすくアウトプットしておりますので、スムーズなタグの情報確認が可能です。エクスポートしたファイルで、既存のタグ/トリガー/変数の設定状況を一覧で確認頂きました。

属人的なタグの管理はリスクが高く、組織で管理可能な状態が理想です。組織でタグ管理を行うための第一歩として、既存タグの設定状況の可視化を目的にご活用いただけます。

ケース2)用途不明のタグが放置されてしまっている
誰が何の目的で設定したのか分からないタグが放置されており、一度整理をしたい。

ワンタグコンバーターは、タグの断捨離ツールとしてご活用いただけます。
タグが放置された状態は、Webサイトに悪影響を与えてしまうリスクがあり、定期的に不要なタグの削除を推奨します。
既存の設定内容を一覧化したドキュメント上でタグ精査を行っていただくことで、タグの精査にかかる人的リソースを削減します。

ケース3)改修対象タグの抽出
サイトリニューアルに伴い、タグの発火条件を変更したいが、改修対象がどのタグかわからない。

ワンタグコンバーターでエクスポートしたファイル上で、改修が必要となるタグを事前に把握することが可能です。事前にタグの改修を済ませることで、サイトリニューアル後も問題なくタグの計測を行うことができます。
改修対象のタグを把握できておらず計測不備が発生して気が付く、という事例はよくあるケースです。しかし、目視確認では漏れのリスクがあるうえ、膨大なリソースがかかってしまいます。ワンタグコンバーターにより、漏れなく確認が可能かつ、人的リソースの削減が可能となります。

5.まとめ

今回は、タグ管理における課題とタグマネージャーの設定内容を可視化する「ワンタグコンバーター」について紹介しました。
DACでは、タグマネージャーやAdobe AnalyticsGoogle アナリティクス(UA・GA4)などアクセス解析ツールの導入・運用サポートの実績が数多くあります。また、ワンタグコンバーターをはじめ、タグにまつわるサービスを「TagMasters」として提供しています。

今回ご紹介した内容以外にも、タグに関する様々なご相談を承っています。お困りの課題をお持ちの際は、ぜひお問い合わせください。

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  • デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社
    ソリューションマネジメント本部 データドリブンオペレーション部
    2020年DAC入社。主にGoogleタグマネージャー、Yahooタグマネージャーへの広告タグ実装の要件整理/実装業務に従事。
    年間200件以上の案件の広告タグ実装に携わる。また博報堂DYグループ全体へタグ関連のナレッジ共有(webコンテンツ作成等)を推進。