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ヒット習慣予報 vol.314『ポジティブ休養』
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ヒット習慣予報 vol.314『ポジティブ休養』

こんにちは。今回よりヒット習慣メーカーズに仲間入りしました、宮崎です。
少し緊張しておりますが、どうぞよろしくお願いいたします!

もう5月ですが、4月から新しい環境になり、心機一転頑張っている方も多いのではないでしょうか。少しでも周りの友達や上司に追いつきたいという気持ちから、休日なども勉強している人もいそうですね。学校や会社以外でも勉強する「自主学習」への注目度は年々右肩上がりで上昇しており、その様子は検索量の推移にも現れています。

「自主学習」検索数推移

出典:Googleトレンド(値:件数)

ですが、新しい環境において、いつも通りの自分でいるために大切なことは「休養」であると思っています。新しい環境で頑張りたい!結果を出したい!と思いがちな今の時期ですが、休養を取ることも忘れずにいたいですね。という私は、休養を取ることがとても苦手です。なぜかというと、ゆっくり体を休めている時間が無価値な時間であると感じてしまい、何かを始めたくなってしまうからです。そんな私のような人のために、罪悪感をもたない休養方法である「ポジティブ休養」をご紹介できればと思います。

1つ目にご紹介するのは、「睡眠ダイアリー」です。昨今、睡眠記録アプリなどを活用して、自分の睡眠時間を日記のように記録している人が増えているようです。人間にとって、睡眠は必要不可欠です。アプリを入れて寝るだけで自分の睡眠を管理できるという気軽さが、多くの人に受け入れられているポイントだと感じました。睡眠をコンテンツ化することは、意識的に休養を取ることができるポジティブ休養の良い事例だと思いました。

2つ目は、「お風呂シアター」です。その名の通り、お風呂で映画鑑賞を行うことです。お風呂にゆっくり浸かりたいけれど、何もしないのはもったいないと感じている人にぴったりのポジティブ休養です。最近ではお風呂でスマホを視聴できる防水グッズも多く販売されています。長時間お風呂に浸かることが苦手という方は、映画より短いドラマやアニメなどから挑戦してみてはいかがでしょうか。

3つ目は、「オフライントラベル」です。オフライントラベルとは、デジタルデトックスを目的とし、道を調べるなどの必要最低限以外にはスマホを触らないようにする旅行です。場所は、自然豊かな場所に行くのがおすすめです。自然に身を任せ、時の流れを感じることは、心身ともにリラックスするのにぴったりです。スマホを触らないという制限の中で旅行することは、意識的に休養をとるポジティブ休養になると感じました。

さて、いくつか事例を紹介してきましたが、なぜ「ポジティブ休養」が注目されているのでしょうか。

1つ目は、 SNSの普及によってほかの人と自分を比較するきっかけが頻繁に身近にあることが挙げられます。例えば、休憩中に自己啓発の投稿や、友達の仕事の成功談などを目にしてしまい、焦りの気持ちを感じてしまった経験がある方もいるのではないでしょうか。焦りの気持ちから、休養=生産性がない自分という感覚になり、休むことよりも他の人との隙間を埋めるための行動が優先順位として上がってしまい、結果的に休養を取ることをネガティブなものとして認識してしまいます。休む際には言い訳を作り、休むことに対して自分を正当化しないと休めない人が増えていると思われます。

もう1つは、休むことへの捉え方の変化です。昨今、働き方改革などにより、自分らしい働き方を推奨する動きが見られています。働く場所・方法・時間などが個人に委ねられるようになってきているからこそ、休養も自分で管理しなくてはいけません。そのため、休養が自分のパフォーマンスを発揮するための手段の一つと認識している人が増えていると思われます。

最後に、「ポジティブ休養」のビジネスチャンスとして、下記のようなことを考えてみました。

「ポジティブ休養」のビジネスチャンスの例
■入浴時間を長くするための溶けにくい入浴剤
■モバイル機器使用不可のホテル
■ポジティブ休養を提案してくれるスケジュールアプリ

「休養」をコンテンツとして昇華することで、罪悪感なく休養を取ることができそうですね。皆さんも「ポジティブ休養」で忙しない毎日に「休養」を取り入れてみてはいかがでしょうか。

▼「ヒット習慣予報」とは?
モノからコトへと消費のあり方が変わりゆく中で、「ヒット商品」よりも「ヒット習慣」を生み出していこう、と鼻息荒く立ち上がった「ヒット習慣メーカーズ」が展開する連載コラム。
感度の高いユーザーのソーシャルアカウントや購買データの分析、情報鮮度が高い複数のメディアの人気記事などを分析し、これから来そうなヒット習慣を予測するという、あたらしくも大胆なチャレンジです。

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  • 博報堂プロダクツ デジタルプロモーション事業本部 アクティベーションプランニング部
    ヒット習慣メーカーズ メンバー
    SNSマーケティング会社を経て、2023年に博報堂プロダクツへ中途入社。ミーハー気質で何にでも手を出し、たまにどハマりするものを見つける。犬2匹と楽しく生活中。