おすすめ検索キーワード
~躍進するeスポーツ大会の今とこれから~ゲーム好きの手越祐也が語るeスポーツの魅力と可能性。 「年齢や性別に左右されない競技性は他のスポーツに引けを取らない」
MEDIA

~躍進するeスポーツ大会の今とこれから~ゲーム好きの手越祐也が語るeスポーツの魅力と可能性。 「年齢や性別に左右されない競技性は他のスポーツに引けを取らない」

2003年より約17年間男性アイドルグループのメンバーとして活躍し、現在はソロアーティストのほか、タレントや俳優としても活動している手越祐也さん。

フリー転身後は自身のSNSを開設し、なかでも2021年に立ち上げたゲーム専門の公式YouTubeチャンネル「手越 GAME HOUSE」では、国内eスポーツシーンを牽引してきた5対5の対戦型シューティングゲーム『VALORANT(ヴァロラント)』を中心に、さまざまなゲーム関連の企画動画やゲーム実況動画を配信。

「VALORANTのファン」を公言するほど、同ゲームに熱中している手越さんは、「VALORANT Challengers Japan 2025」でも公式スぺシャルサポーターに就任し、会場を盛り上げていました。

今回は、手越さんにVALORANTとの出会いやeスポーツに感じる魅力や今後の将来性について、博報堂 オーディエンスアクションビジネス局の笠置淳行が話を聞きました。

── 『VALORANT Challengers Japan 2025』 の公式スペシャルサポーターに就任した経緯を教えてください。

僕自身が『VALORANT』を知り、プレイを始めるきっかけになったのは、所属事務所を退所して最初に担当した仕事がVALORANT関連の案件だったことでした。
ただ、当時はまだ一度もプレイしたことがなかったので、オファーを頂いた際には正直にプレイ経験がないことを伝えつつ、「学ぶというスタンスでもよければぜひやらせてほしい」と申し出たんです。というのも、自分の中で“何も知らないままMCをする”ということだけは絶対にしたくないという信念があるからです。

その後、本格的にVALORANTをプレイし始めたのは、YouTubeのゲームチャンネル「手越GAME HOUSE」を立ち上げた頃になります。番組に出演してくれたゲストの皆さんが、VALORANTのやり方を手取り足取り教えてくれたことで、次第にVALORANTの面白さや楽しさに惹かれるようになりました。

そこから、VALORANTの世界にどっぷりのめり込んでいき、SNSなどでも“VALORANT愛”をよく発信していたんです。そんな自分の想いも重なって、今回のスペシャルサポーターに就任することが決まりました。

── 2日間大会に参加してみての感想をお聞かせください。

あらためてVALORANTが好きだなと実感しましたね!
以前もサッカーが好きで、サッカーキャスターをやらせてもらったことがありましたが、好きなものの現場に立って、選手のすぐそばで、観客の熱気を肌で感じられるのは本当に何にも代えがたい幸せなんですよ。

VALORANTに関しては、どんなに忙しくても深夜にプレイしたり、睡眠時間を削ってまでやったりしているくらい夢中になっていますね。
ライブの移動中も、時間さえあればVALORANTの日本大会やアジア大会、世界大会の試合を必ずチェックするようにしているんです。

今回の大会では、自分のYouTubeにゲストとして来てくれた選手たちが、目の前で奮闘している姿は本当に感動的でした。そんな瞬間に立ち会えた2日間はとても幸せでしたし、自分の中での“VALORANT愛”がより一層深まった気がします。

── 手越さんの考えるeスポーツの魅力はどんなところにありますか?

eスポーツの魅力の根底にあるのは、やはり日本が世界に誇る「ゲーム」と「アニメ」という二大IPカルチャーの存在だと思います。
もちろん、日本には、ほかにも素晴らしいドラマや映画などのコンテンツがたくさんありますが、アニメやゲームは特に、世界中にファンがいて、言語や文化の壁を越えて楽しまれています。

VALORANTも世界中に何千万人というユーザーがいて、マーケットそのものが桁違いな規模感なのと、eスポーツという「競技」としての側面でも急成長しているのも本当にすごいことだなと思っています。
プロのeスポーツチームは朝から晩まで練習に明け暮れ、寝食を共にしながら努力を重ねていますし、頻繁に行われるゲームのアップデートに対応するためにコーチやメンタルサポートも充実している。このような姿を見ていると、他の一般的なスポーツと何ら変わらないと感じます。

VALORANTには日本大会があり、それを勝ち上がるとアジア大会、そして世界各国での大会を経て、最終的には世界大会が開催されます。これはまさに、サッカーや野球の世界大会と同じ構造です。
ゲームは「楽しむもの」や「子供が熱中するもの」といったレベルではなく、年齢や性別問わずフェアに戦える競技として、他のスポーツと全く引けを取らないものだと考えています。

── 音楽活動とeスポーツは、ご自身にとってどのような違いがありますか?

もともと僕はずっとゲームをやってきたんですけど、それと同時に音楽の世界にも長く関わってきました。しかし正直なところ、日本の音楽市場はここ10年~15年は元気がないなと感じています。
今の日本の音楽業界は、国内マーケットばかりを見て閉じこもってしまっている印象がある。僕が事務所を辞めた時の会見でも少し触れましたが、日本の音楽業界や芸能界には長年育ててもらったという感謝がある一方で、今の状況にはやっぱり悔しさもあります。
それでもテレビや音楽、そしてメディア全体が、「夢を与える存在であってほしい」という気持ちはずっと変わっていません。

こうしたなかで、ゲームやアニメは世界を舞台にしていて、実際に世界中で受け入れられています。たとえば、日本のアーティストやミュージシャンの名前を知らない海外の人はいますが、「ピカチュウ」や「マリオ」は誰もが知っている名前で、メイドインジャパンが生み出した世界に誇れる文化だと思いますし、そこには本当にリスペクトしかないです。

僕が事務所を辞めてソロになってからは、幸いにもゲームに関わる機会が多くて、過去にはゲームのメインテーマソングを提供させてもらった経験もあります。これは、自分の音楽とゲームの世界が一つになった本当に嬉しい出来事でした。

音楽とゲームは本質的にとても近いものだと思っています。
記憶に残るオープニングテーマや戦闘シーンのBGMなどのように、音楽がゲームのシーンを思い出させてくれるんですよ。自分が最もこだわりを持ってやっている「音楽」と「ゲーム」という大好きなカルチャーが、これからもっと深く融合していけたら理想的だと感じていますね。

音楽がゲームを盛り上げ、ゲームが音楽を広げていく。そんな相乗効果を作っていけたら、本当は一番いいと思います。

── eスポーツの将来性についてはどのようにとらえていますか?

eスポーツは、間違いなくこれからも右肩上がりに成長していくでしょう。オリンピックに野球やサッカー、陸上、水泳といった種目があるように、eスポーツの中にもVALORANTや格闘ゲームなど、さまざまなタイトルが存在するのは、他のスポーツと全く同義だと考えています。

さらに、eスポーツはユーザー層がとても広く、イベントの現場も非常に華やかになりやすいんですよ。今回の大会でも、ゲームに登場する「エージェント」のキャラクターを真似たコスプレをして参加するファンがたくさんいて、“アイコン”として注目されるのも会場を盛り上げる一因になっています。

そういう意味でも、eスポーツはいろいろな入り方があると思っています。
それこそ、最初は選手の見た目やグッズから入ってもいいですし、ゲームを知らなくてもイベントの会場に来てご飯を食べながら楽しんだり、コスプレを見たりとゲーム以外にも楽しみ方がたくさんあります。その中心にゲームの大会があるため、ゲームに詳しくない人でも、自然とイベントに入り込めるんです。

そして、僕が何より魅力的だと思っているのは、ゲームには年齢や性別の垣根が一切ないということです。小学生でも20代でも50代でも年齢層に関係なく始められて、誰でも同じ土俵で戦えるわけです。ゲームは腕力や身体的な条件に左右されないため、たとえ体力が落ちても関係ないんですよ。
なので、僕自身が年齢を重ねてもずっとゲームを続けていると思いますね。

©2025 Riot Games, Inc. Used With Permission 

sending

この記事はいかがでしたか?

送信
  • 手越 祐也 Yuya Tegoshi
    手越 祐也 Yuya Tegoshi
    1987年11月11日生まれ/神奈川県横浜市出身

    2003年9月のデビューから2020年6月独立までの約17年間男性アイドルグループのメンバーとして活動。
    在籍期間中、歌手活動だけでなく、「FIFA クラブワールドカップ」「FIFA ワールドカップ」でメインキャスターを務め、人気バラエティー番組へのレギュラー出演、俳優など幅広く活動。
    フリー転身後は、自身のX、Instagram、YouTubeチャンネルなどのSNSを開設。
    YouTubeチャンネル「手越 GAME HOUSE」では、度々VALORANT関連の動画を配信。

    【手越 GAME HOUSE】
    YouTube : https://www.youtube.com/@tegoshi_gamehouse/featured
    X : https://x.com/tegoshi_gh
  • 博報堂 オーディエンスビジネスアクション局 局長
    テレビや動画広告ビジネスを中心とした広告・マーケティングビジネスおよび各種コンテンツビジネスなどに従事。
    投資領域の業務や新戦略推進業務の戦略広報なども担当。
    現在は「オーディエンスアクションビジネス局」の責任者として、テレビ局などとの新規事業やIP開発業務を推進している。