生活者インサイトをビジネス成長へ:博報堂がGoogle Cloudで実現するデータ活用支援
『データはたくさんあるのに、うまく活用できていない』。
これは、多くの企業から寄せられる声です。現代のマーケティングにおいて、企業は生活者の行動を深く理解し、パーソナライズされた体験を提供することが求められています。しかし、多くの企業が顧客データの収集・分析・活用に課題を抱え、「データはたくさんあるのに、うまく活用できていない」という状況に陥っています。
博報堂では、このような課題に対し、長年培ってきた生活者への深い洞察力と プラットフォーマーをはじめとするパートナーの先端テクノロジーを融合することで、クライアントのビジネス成長を支援しています。今回は、Google Cloudとのアライアンスをリードし、数々のデータ活用プロジェクトに対応してきたCRM&システムコンサルティング局の土井京佑が、事例を交えながら、Google Cloudを活用したデータ活用支援についてご紹介します。
現在、生活者の行動は多様化・複雑化しており、企業は、これまで以上に生活者一人ひとりを理解し、パーソナライズされたマーケティング施策を実行することが求められています。一方で、顧客接点はオンライン・オフライン問わず多様化し、収集されるデータの種類・量は増加の一途をたどっています。 多くの企業がこれらのデータを保有しているにも関わらず、統合・分析・活用ができていない現状があります。
このような、複雑化するマーケティング環境において、博報堂は「生活者発想」と「データドリブン」の融合を掲げ、クライアントのマーケティング変革を支援しています。
具体的には、生活者への深い洞察に基づき、データ分析やAI技術を駆使することで、以下の課題解決を支援しています。
・顧客理解の深化: 顧客属性や行動履歴などの多様なデータを統合・分析し、顧客一人ひとりのニーズやインサイトを把握。
・顧客体験の向上: 顧客インサイトに基づき、パーソナライズされたコミュニケーションや最適なチャネル・タイミングでの情報提供を実現。
・マーケティングROIの最大化: 費用対効果の高いマーケティング施策を立案・実行し、最適な予算配分を実現。
これらの課題解決を支援する具体的なソリューションとして、博報堂はGoogle Cloudの最先端テクノロジーを活用しています。 博報堂は、長年培ってきた生活者への深い洞察と、Google Cloudの最先端テクノロジーを融合することで、これらの課題を解決し、クライアントのビジネス成長を力強く支援しております。単なるデータ分析に留まらず、生活者インサイトに基づいた戦略立案から実行、効果検証までを包括的にサポートすることで課題解決に貢献します。
特に、ポストCookie時代において、企業が保有する1st Partyデータの重要性は一層高まっています。博報堂では、Google Cloudの技術を最大限に活用し、この貴重な1st Partyデータを有効活用するための様々なサービスを提供しています。
以下、3つの領域に分け、博報堂がGoogle Cloudを活用してクライアントのデータ分析・活用をどのように支援しているのかをご紹介します。
①データ基盤構築・統合:分析基盤の強化
企業は、Webサイトの行動データ、顧客データ、広告データなど、多種多様なデータソースを保有しています。これらのデータは形式も異なり、サイロ化していることが多く、統合・分析が困難です。博報堂は、Google Cloudが提供するBigQuery等のデータウェアハウスを活用し、これらのデータを統合・蓄積するための強固なデータ基盤を構築する支援をしています。これにより、データサイロを解消し、迅速かつ効率的なデータ分析を実現します。
過去の事例では、BigQueryの導入により、これまで手作業で行っていたデータ集計・分析作業が大幅に効率化され、クライアントから高い評価をいただきました。
これは、Google Cloudが有する卓越したスケーラビリティと柔軟性によるものです。強固な分析基盤の構築は、より高度な分析への注力を可能にします。
②高度な分析とインサイト抽出:データからの示唆抽出・実行策連携
統合されたデータは、潜在的な価値を有していますが、そのままでは有効に活用することはできません。そこから有益な情報を引き出すためには、高度な分析が不可欠です。
博報堂では、Google CloudのVertex AI等の機械学習プラットフォームを活用し、データサイエンティストが得意先のデータ分析・実行策連携をサポートしています。
例えば、Google Cloudを活用し、1st Partyデータから顧客の将来のLTVを高精度に予測しています。これは、Google Cloudの高度な機械学習技術と、博報堂が長年培ってきた生活者発想を起点としたプラニング知見を組み合わせることで実現しています。
単なる数値の羅列ではなく、データから示唆を抽出し、クライアントのビジネスに貢献するインサイトをご提供、施策への落とし込みを重視しています。
③データ可視化とアクションへの落とし込み:データに基づく意思決定の支援
分析結果を分かりやすく可視化することも、重要な業務の一つです。
高度な分析も、結果が理解しにくいものであれば、その価値は十分に発揮されません。博報堂では、Google Cloudが提供するダッシュボードツールであるLooker等を活用し、複雑なデータを直感的に理解しやすい形で可視化する支援をしています。
過去の事例では、Looker Studioを用いてインタラクティブなダッシュボードを作成し、クライアントの経営層から現場担当者まで、あらゆる関係者がデータに基づいた議論を行い、迅速なアクションに繋げることができました。これは、Google Cloudの可視化ツールが持つ表現力と、博報堂のデータ活用ノウハウが組み合わさることで実現しています。
博報堂は、クライアント企業のマーケティング課題解決に向けて、これらデータ分析やAI技術を駆使し、生活者一人ひとりに最適な情報を、最適なタイミングで提供できるよう支援してまいります。
博報堂とGoogle Cloudのパートナーシップは、データ活用の未来を大きく変えていくと確信しています。今後も、生活者を起点としたデータ活用でビジネスの可能性を拓いてまいります。
Google Marketing Platform、Google Cloud および Google Cloud 製品・サービス名称は Google LLC の商標です。
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