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テクノロジーの専門集団が目指すものとは──博報堂DYグループのエンジニア人材が集結した新会社「博報堂テクノロジーズ」
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テクノロジーの専門集団が目指すものとは──博報堂DYグループのエンジニア人材が集結した新会社「博報堂テクノロジーズ」

2022年4月、博報堂DYグループの8つの会社からテクノロジーの専門人材を集めた新会社「博報堂テクノロジーズ」が発足しました。現在の所属エンジニアは260人を超えていますが、今後さらに多くの人材を外部から採用していく予定です。「総合広告会社グループの中のテクノロジー戦略会社」という独自のポジショニングから博報堂テクノロジーズはどのような価値を生み出そうといているのか──。人事部門のトップである福世誠と、人事戦略のプロとしてこの会社にアドバイザーとして参画した人事コンサルタントの篠原さくらさんに話を聞きました。

福世 誠
博報堂テクノロジーズ 執行役員
HR戦略センター センター長
マーケティングDXセンター  センター長

篠原 さくら
博報堂テクノロジーズ HR戦略センター アドバイザー
CIRCLES株式会社 代表取締役

テクノロジーを活用して「生活者発想」を追求していく

──博報堂テクノロジーズは、2022年4月に設立された新しい会社です。まずは会社の成り立ちについてご説明いただけますか。

福世
博報堂DYグループの各社には多くのエンジニア人材がいます。それらの人材を集め、グループとしてのエンジニアリング力をこれまで以上に大きくしていくことを目指してつくられたのが博報堂テクノロジーズです。現在の社員数は280人ほどですが、今後外部から新しい人材をどんどん採用していきたいと考えています。

──具体的な事業内容をお聞かせください。

福世
大きくは3つの事業内容があります。1つは、博報堂DYグループのコアビジネスであるクライアントの広告マーケティング活動のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援する業務、1つは、自ら事業主体となって新しいサービスやプロダクトを開発していく業務、そしてもう1つは、グループの活動を支える社内用の情報システム基盤を構築・運用する仕事です。

──自らサービスやプロダクトを生み出していく仕事もあるわけですね。

福世
そのとおりです。博報堂DYグループは「生活者発想」というグループポリシーを掲げています。そのグループポリシーはクライアントワークを通じて実現することもできる、また自ら事業主体になることによって実現することもできます。テクノロジーを活用し、多様な方法で生活者発想を追求していく会社。それが博報堂テクノロジーズです。

──総合広告会社である博報堂DYグループがテクノロジーに取り組む意味についてお聞かせください。

福世
博報堂DYグループのビジネスの多くはコミュニケーションに関わるものです。現代のコミュニケーションはテクノロジー抜きには考えられません。また、博報堂DYグループは生活者とのあらゆる接点を「生活者インターフェース」と捉えて、そこで新しい価値を生み出していくことを目指しています。そこでもまたデータやデジタル技術の活用は欠かせません。自分たちのビジネスのあらゆる領域にテクノロジーが関連しているそのため博報堂DYグループはテクノロジーに取り組んでいます。
篠原
博報堂DYグループには「テクノロジーの会社」というイメージはあまりないかもしれません。私も以前はそうでした。でも博報堂テクノロジーズの立ち上げに関わって、博報堂DYグループはテクノロジーの領域でもかなり進んだ取り組みをしていることがよくわかりました。こうしてテクノロジーに特化した会社ができたことによって、グループのテクノロジー力がさらに強化されることになると思います。
福世
総合広告会社がテクノロジーに取り組むことには、「一気通貫モデル」が構築できるという大きなメリットがあります。現代のマーケティングにおいて重要なのは、認知、興味、検討、購買、CRMに至るカスタマージャーニーをトータルに考えること、いわゆるフルファネルマーケティングです。そのマーケティング活動を支えているのはテクノロジーであり、テクノロジーにもフルファネルの機能が求められます。構想、企画、設計、開発、運用保守──。そういった機能をすべて備えているのが博報堂テクノロジーズの強みです。その一気通貫のモデルをさらに強化するためにも、多様な人材の力が必要であると私たちは考えています。

さまざまなキャリアビジョンを描ける柔軟な仕組み

──博報堂テクノロジーズの組織構成についてご説明ください。

福世
4つの開発部門があります。まず、広告ビジネス領域の変革を促す「メディアDXセンター」、生活者発想で新しいサービスの開発を目指す「マーケティングDXセンター」、AIをはじめとするテクノロジーを活用したプロダクトづくりを目指す「プロダクト開発センター」、グループ内の情報システムを担当する「グループ情報システムセンター」、そして経営企画、総務や人事などの本社部門です。
篠原
特徴的なのは、それぞれの部門間に流動性があることです。社員のスキルは、縦軸を「業務テーマ」、横軸を「エンジニアリングの専門性」としたマトリックスによってあらわされます。その座標の中を縦に移動したり、横に移動したりして、所属部門を変えながら比較的自由にキャリア形成ができるのがほかの会社にはない大きな魅力です。
福世
一人ひとりのキャリアビジョンによって、関わる業務を拡大していくこともできるし、スペシャリストしての専門性を追求していくこともできます。例えば、これまでSEとして受託中心の仕事をしてきたエンジニアが自社のプロダクトを企画する仕事に携わることもできますし、クライアントとの業務のフロントに立つ機会もあります。転職をすることなく、、多様なキャリアビジョンを描くことができます。そういったことも、博報堂テクノロジーズで働くことの面白さだと思います。

篠原
一般にエンジニアは特定の専門領域で働き続けるケースが多いので、「いろいろな案件に関わってみたい」とか「スキルの幅を広げたい」というエンジニアにとっては、とても恵まれた環境ですよね。

──最近はジョブ型の働き方を導入する企業が増えていますが、博報堂テクノロジーズの働き方の仕組みはどのようになっていますか。

福世
ミッション・グレード制を採用しています。本人のコンディションに合わせ半期に一度それぞれのミッションを決めて、その達成度合いによって評価される仕組みです。
篠原
ジョブ型にはいろいろなメリットがありますが、スキル拡張や柔軟なキャリア形成を重視する組織にはジョブ型はあまり向いていません。ミッション・グレード制なら、キャリアビジョンの幅が広がるし、一人ひとりの社員がさまざまな成長のイメージを描くことができます。

また、複線型のキャリアパスが選択できるのもミッション・グレード制のメリットです。この制度では、管理職にならなければ報酬が上がらないということはありません。スペシャリストとしてのスキルを磨き、より高いレベルのミッションを達成できるようになれば、管理職相当の待遇を得ることができます。

福世
ミッションに対する評価は半期に一度行われますが、それ以外に「イノベーション評価」という制度もあります。これは、ミッションの範囲を超えてイノベーティブな働きをした社員を評価する制度です。組織のイノベーション、クライアントへの提供価値のイノベーション、新しいサービスやプロダクトの開発──。そういったことを実現した人をしっかり評価しようという考えのもとにつくられた仕組みです。

社員がボトムアップで会社のデザインを考えていく

──働き方の具体的な内容についてもお聞かせください。リモートワークは可能ですか。

篠原
もちろんです。とはいえ、チームの状況に応じて出社が必要な場合は、出社してもらうことになります。そこは上長やチームリーダーの判断ですね。また、地方に居住しながら働くことも可能です。遠方から出社する場合は、最大15万円/月までの交通費実費が支給されます。

──教育や研修の仕組みはどのようになっていますか。

福世
「博報堂テクノロジーアカデミー」という社内用の研修プログラムがあって、希望者は誰でも参加することができます。技術の進化は日進月歩ですから、教育や研修の仕組みを充実させることはテクノロジー系企業にとって必須であると考えています。

──「知的コンバット会議」「行動指針プロジェクト」など独自の取り組みもあるようですね。

福世
「知的コンバット会議」は、会社の仕組みや組織のあり方について社員が意見を出し合うワークショップです。経営層だけではなく、社員がボトムアップで会社のデザインを考えていくことを私たちは重視しています。
篠原
「行動指針プロジェクト」もそれに近い取り組みです。まだできて間もない会社なので、会社としてのカルチャーをつくっていくのはこれからです。一人ひとりの社員が何を指針として行動し、どのようなカルチャーをつくっていけばいいかを考えるのがこのプロジェクトです。希望する人が自由に参加できるプロジェクトですが、これまでのところ、参加者が少なくて困ったということはまったくありません。会社に対する社員のエンゲージメントの高さを感じますね。

──現メンバーの多くはグループ内の会社から集まっているとはいえ、それぞれの会社のカルチャーは異なるわけですよね。

篠原
仕事の進め方やコミュニケーションの仕方などは出身母体によって異なりますね。その多様性を尊重しながらも、博報堂テクノロジーズとしてのワンカルチャーをつくっていくことが大切だと考えています。ほとんどのメンバーがエンジニアという会社で、どのようなカルチャーが生まれていくか。これからが楽しみですね。

「安心して挑戦ができる」ことが大きなメリット

──転職を考えているエンジニアの皆さんが博報堂テクノロジーズを選ぶことのメリットについてお聞かせください。

篠原
安定的なビジネス基盤の上で、いろいろな挑戦ができること──。それが最大のメリットだと思います。普通、チャレンジにはリスクがともないますよね。でもこの会社の場合は、博報堂DYグループの豊富なアセットを活用して、ほかのメンバーや上司のサポートを得たりしながら、新しいことに安心して挑戦できます。エンジニアにとって、このような環境で働ける機会はなかなかないのではないでしょうか。

福世
誰でもエンジニアとしてのキャリアアップを目指すことができるし、目指すべき方向性が変わったときにはピボットすることも可能です。SI、SaaS、コンサルティング、サービス開発、プロダクト開発。そういった多様な機能がこの会社には集まっています。その中で専門性を磨いていってもいいし、「社内転職」に挑戦してもいい。そういった多様な選択肢があることが大きな魅力だと思います。

──広告マーケティグという非常に裾野の広いビジネスにエンジニアとして関われるチャンスがあるのも醍醐味と言えそうですね。

福世
おっしゃるとおりです。「広告マーケティング」と「テクノロジー」の掛け算によって価値を生み出すことができる人材は、かなり少ないのが現状です。この領域のスキルを磨けば、エンジニアとしての市場価値を大きく上げることができるはずです。

──どんなエンジニアの方々にこの会社にジョインしてほしいか、最後にメッセージをいただけますか。

福世
テクノロジーの力を使って新しいものを生み出し、それを社会に実装していきたいと考えている人。エンジニアリングのスキルをもって、何か面白いことをやってみたいと考えている人。世の中にあるサービスをリデザインしたいと考えている人──。そんな皆さんとぜひ一緒に仕事をしたいですね。
篠原
これまでフリーランスとして働いてきたけれど、そこに限界を感じ始めている人にもぜひ博報堂テクノロジーズに来てほしいと思います。この会社なら、チームの中で腕を磨きながら、一人ではできなかった大きな仕事を成し遂げることが可能です。人材はまだまだ不足しているので、多くの方々からのご連絡をお待ちしています。

◆ 博報堂テクノロジーズ採用サイト
https://recruit.hakuhodo-technologies.co.jp/

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  • 博報堂テクノロジーズ 執行役員
    HR戦略センター センター長
    マーケティングDXセンター センター長
    SI/コンサルティングを経て、2000年に博報堂入社。広告効果プラニングシステム、自社プロダクト・サービス開発、得意先/媒体社とのJV立ち上げまで、一貫してデータ・テクノロジー領域に従事。出資会社のボードメンバーを担務し、研究開発局、マーケティング・テクノロジー・センターを経て、2022年4月より現職。博報堂テクノロジーズの設立と共に、エンジニア組織のマネジメントに特化し経営的な視点から組織目標を達成し事業発展を担うべく、開発領域とHR領域両方の組織を担当。
  • 博報堂テクノロジーズ HR戦略センターアドバイザー
    CIRCLES株式会社 代表取締役
    新卒でサイバーエージェントに入社、採用人事、事業部人事に従事。その後、デロイトトーマツコンサルティングでの人事コンサルタントを経て、ベンチャー企業WARCの創業に執行役員人事責任者として参画。人事部門ならびに人事コンサルティング部門の立ち上げ、運営に従事。2022年に人事・組織コンサルティング事業を展開するCIRCLES株式会社を設立し、代表取締役に就任。テクノロジー企業やベンチャー企業を中心に人事領域における実行支援を展開中。

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