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ヒット習慣予報 vol.145 『大人のこども習慣』
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ヒット習慣予報 vol.145 『大人のこども習慣』

こんにちは。ヒット習慣メーカーズの武藤です。 

どんどん寒くなってきましたね!温度差アレルギーのある私は家と外、太陽の出ている時間帯と夜の寒暖差で鼻水がツーっと出てきます。今年はおうち時間を過ごすことも多かったせいか、より健康に気を配るようになりました。 

普段の食生活でちょっとした栄養をプラスできたらなと考え調べてみると「大人用の粉ミルク」なるものがあり、個人的には粉ミルクってこどもや赤ちゃんが飲むものだと思っていたのでさらに調べてみるとTVや雑誌などで取り上げられていました。 
そこで今回はテーマを「大人のこども習慣」として「こどものもの」と考えられているものが「大人用」として活用されてきているという習慣をご紹介します。 

通常の粉ミルクは赤ちゃん用ですが、大人用の粉ミルクは大人の健康をサポートする成分とバランスの良い栄養がまとめて摂取できるそうで、宇宙日本食に認定され、宇宙飛行士さんに飲んでもらうことになったとニュースでも話題になっていました。 
「大人用粉ミルク」と検索してみてもここ最近メディア露出件数が上昇してきているのがわかります。 

出典:Insight Intelligent 

そしてSNSでは「大人用粉ミルク。コーヒーに入れてみたらおいしかった!」「水にさらっと溶けて意外に飲みやすいよ~」「シチューに入れてみた!」などの投稿が多数あり、大人用粉ミルクは赤ちゃんが飲むように人肌のお湯に溶かして飲むだけではなく、健康を気遣い、飲み物や料理に栄養をプラスするということで使用されていることがわかりました。 

他には、「ランドセル」です。丈夫で頑丈なランドセルは「こどものもの」というイメージが強いですね。しかし最近では大人用ランドセルが日本やドイツ、アメリカなど海外でも話題になっています。というのも、大人用ランドセルを作るきっかけになったのがこども向けだけではなく大人向けのランドセルも欲しいという声が多かったからだそうです。 
機能的でおしゃれなデザインのランドセルはビジネスにもプライベートにも活用でき、革製品のため使えば使うほど色合いや形にも味わいが出てきます。愛着も湧きますね!多くの方が小学校の頃ランドセル生活をしていたと思います。小さい頃から馴染みのあるもので、何と言っても背負いやすいというところで使いやすいのかもしれませんね。 

そして他には、「なわとび」です。小学生がよく行うスポーツのなわとび。以前から大人用の長いなわとびがありましたがさらに進化し、最近では室内でも使用できるヒモなしコードレスタイプのデジタルディスプレイ付きで飛んだ回数や時間をカウントできる「エアなわとび」がありました。これはコロナ禍でおうちの中で運動をしたりダイエットをする方が増えたことで人気を集めているのではないかと考えます。 

ではなぜ「大人のこども習慣」が話題になっているのでしょうか?  

理由の一つは、こどもが使用するものはやはり安心安全の配慮がなされていて使いやすく作られていることにあると思います。それをベースに「大人用」としてアレンジをプラスしてあるからこそ、大人も安心して使えるという「安心感」があるからではないでしょうか。 
そして他には、特に事例の粉ミルクとランドセルに言えることですが「大人が使うの?」という驚きとギャップです。粉ミルク=赤ちゃん、ランドセル=小学生と考えるのが通常だと思います。そこに「大人用」を作ることにより興味がわき試してみたくなるということもあるのではないかと考えます。 

では最後に「大人のこども習慣」のビジネスチャンスを考えました。 

「大人のこども習慣」のビジネスチャンスの例 
■ 会社の社内履き用におしゃれな「大人用うわばき」を作る。 
■ リラックスタイムに使用!「大人用バウンサー」を開発する。 
■ TV番組の筋肉自慢が行うような大人専用の難易度の高い「大人用アスレチック」を作る。 

など。

私はひどい貧血持ちなので「大人用粉ミルク」に入っている栄養の中でも特に鉄分とカルシウムが豊富に含まれているとのことだったので、おうちでコーヒーや紅茶を飲むときはいいかも!と思いました。試してみます! 

▼「ヒット習慣予報」とは? 

モノからコトへと消費のあり方が変わりゆく中で、「ヒット商品」よりも「ヒット習慣」を生み出していこう、と鼻息荒く立ち上がった「ヒット習慣メーカーズ」が展開する連載コラム。 
感度の高いユーザーのソーシャルアカウントや購買データの分析、情報鮮度が高い複数のメディアの人気記事などを分析し、これから来そうなヒット習慣を予測するという、あたらしくも大胆なチャレンジです。 

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  • 博報堂 統合プラニング局 ヒット習慣メーカーズ メンバー
    音楽業界から広告業界へ。
    旅、映画、音楽が大好き。