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良質なフォロワーと高いエンゲージメントを獲得する 企業SNSアカウントの作り方 ~フォロワー獲得支援サービス「AI-PROFILE」~
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良質なフォロワーと高いエンゲージメントを獲得する 企業SNSアカウントの作り方 ~フォロワー獲得支援サービス「AI-PROFILE」~

スパイスボックスは2018年12月、Instagram上で良質なフォロワー獲得を支援する新サービス「AI-PROFILE」(アイプロファイル)の提供を開始しました。
その開発背景や狙いについて、スパイスボックスの大月均が語ります。

■「AI-PROFILE」の開発背景

SNSは、現在7,000万人以上の日本人がアクティブに使っており、認知からコンバージョンまでのあらゆるタッチポイントにおいて大きな役割を果たしています。ブランディングやダイレクトマーケティングを行っていくにあたっては、従来は4マスやウェブメディアの広告枠への出稿が中心でしたが、現在はSNSが大きな存在感を持つようになりました。多くの企業は自社の公式SNSアカウントを作り、生活者に直接情報を発信するようになっています。

SNS上でダイレクトかつ効率的に情報を届けたい、と考えると、そのベースとなるリーチやフォロワーを増やす必要が生じます。LINEであればスタンプの配布、Twitterであればリツイートキャンペーンでクーポン発行、といったような形で「インセンティブを提供してフォロワーを増やす」という努力がなされています。しかし、それだけを続けても、フォロワー数が頭打ちになってきたり、キャンペーン情報以外のSNS投稿に対してまったくいいねやシェア、RTなどが発生しなかったり、といった壁に直面します。やみくもにフォロワーを増やすのではなく、自社の商品サービス、自社のSNSで発信するコンテンツにマッチする人にフォローしてもらい、継続的にファンとして繋がっていくことが施策の効果を高めるためには大切です。そう考える我々が、AIスタートアップ企業のAIQと業務提携を行って2018年12月よりサービス提供を開始したのが、「AI-PROFILE」です。

■強みは、精度の高さとビッグデータ

では、自社の商品サービス・発信するコンテンツとマッチするアカウントをどのように見つけるのか、ということですが、今回は、企業による活用が最も盛んなSNSの一つであるInstagramでの手法を具体的にご説明したいと思います。
「AI-PROFILE」では、独自のAI技術を用いて膨大な量の公開アカウントデータの収集・分析を行っています。公開アカウントデータとは、例えば、プロフィール、投稿文、投稿されている写真、使っているハッシュタグなどです。「自然言語処理」や「画像解析」におけるAIQ社の高い技術を駆使して、アカウントごとにプロファイリングデータを生成・保有しています。これによって、例えば、このアカウントは「20代の女性で、主に都内が活動エリアで、旅行が趣味で、コンビニでよくスイーツを買う」といった粒度まで推計することができます。こうしたデータが既に約700万アカウント(2018年12月時点)あります。このデータを元に、ブランドと親和性の高いユーザーを発見しフォロワーにするためのアプローチを行っていきます。

AIを使ったフォロワー獲得ツール自体は国内外に沢山存在しますが、類似サービスと比較した際の「AI-PROFILE」の強みはやはり、「AIエンジンの解析精度」と、「保有しているプロファイリンデータの質と量」だと自負しています。現在、よりアカウント数を拡げつつ、既に推計している各アカウントをより深く分析しているところです。

ここからは、実際に企業アカウントが「AI-PROFILE」を利用した際、どのような流れでフォロワーを増やしていくのかをご説明いたします。

「AI-PROFILE」を使って、企業アカウントのファンになっていただけそうなアカウントを抽出し、投稿にいいねをしたり、フォローをする、というのが基本的な流れです。実はこれ、インフルエンサーが日々行っていることと変わりません。彼ら彼女らの多くは、日々の発信やコメントへの返信などに加え、自分に関心を持ってもらえそうなユーザーを探して、自分からいいねやフォローを行ってアプローチする、といったことを日課にしています。そこで我々も、このツールを利用いただくことで、企業アカウントと一般ユーザーとの出会いの機会を効率よく、また精度高くご提供出来たらと考えています。

よくいただくご質問に、どのくらいの期間導入しておけばよいのかということがあります。お使いいただいてから約1~2カ月で運用が安定してくるのですが、その後は1カ月あたりおおよそ1,000~1,500フォロワーの伸びが期待できます。つまり、年間では1万超になります。現状では大企業のアカウントであってもInstagramのフォロワー数が5,000未満、といったところも多く、年間1万超のフォロワーが増えることは大きなインパクトがあります。基本的には通年でのご利用をおすすめしていますが、最短で6ヶ月からトライアルが可能ですので、自社にあった形でご利用いただければと考えております。

■獲得したフォロワーへ良質なコンテンツを発信し続けていくために

「AI-PROFILE」を導入して親和性の高いフォロワーと出会い、フォローしてもらうだけで終わりではありません。獲得したフォロワーとのエンゲージメントを図っていくためには、良質なコンテンツを発信し続けていくことも大切です。
「AI-PROFILE」では、獲得したフォロワーの属性や、フォロワーが投稿しているハッシュタグ、日々のエンゲージメントの推移なども確認することができますので、フォロワーの興味関心に沿ったコンテンツ発信などに活かしていただくことができます。

また、Instagramに適した商品サービスは限られる、と思われている方も多いかもしれませんが、近年は必ずしもそうではありません。例えば、建物のリノベーションを専門とされる企業は、「AI-PROFILE」によって多くの見込み顧客を獲得しています。その企業が手がけた施工事例の写真は、Instagram上に一定ボリュームで存在する、建築や空間デザイン関心層にマッチしていました。そして、その層の中にはリノベーションを検討しているユーザーも少なからず含有していたので、直接的な成果にも繋がっていくのです。

一方で、Instagramでどんな投稿をすればいいのか分かりくい業種もあります。例えば、保険など可視化しにくいサービスなどを提供されている企業もその一つだと思いますが、そういったケースでも「保険によって新しいライフスタイルを楽しむ人を紹介する」といった投稿テーマを設定することにより、サービスのベネフィットを享受したその先を見せることが出来ます。このように、ただツールを使っていただくだけでなく、投稿内容のコンサルティングや制作、運用までをスパイスボックスでは一貫してサポートしています。

■数よりも質の高いフォロワー。

現在、企業アカウントと親和性の高い良質なフォロワーを獲得していくためのツールとして本サービスをご提供していますが、引き続きアカウント分析の精度を高めていく取り組みも続けています。アカウント分析の量が増えると、企業アカウントとマッチするアカウントを見つけてくる精度がより向上していきます。

「AI-PROFILE」で獲得したフォロワーは、普段の投稿のエンゲージメント率が35%超になることもあります。100万人のフォロワーを抱えるインフルエンサーだと数%程度、数千フォロワーだと10%といった具合に、エンゲージメント率とフォロワー数には相関があると言われています。
しかし、月間アクティブアカウント数が2,900万(2018年9月時点)に達するInstagramであれば、「AI-PROFILE」で親和性の高いフォロワーを獲得し続けることで、フォロワー数が10万や100万規模になっても高いエンゲージメント率を維持できるケースもあると考えています。

企業のSNS運用では、フォロワー数のような目に見える数字だけを追いがちになってしまっていると感じます。しかし、「100万人のフォロワーがいるが、ほとんどの投稿はスルーされている」という場合と、「1万人のフォロワーがいて、多くの投稿でエンゲージメントが生まれる」という場合では、明らかに後者のほうが、SNSアカウントとして有用であると言えます。KGIがフォロワー数一辺倒になりがちな中ですが、我々は、ブランドと生活者が中長期的に関係を築いていくこと、エンゲージメントを育んでいくことの重要性をお伝えし、そのための実践的な手法を今後もより一層ご提供していきたいと考えています。

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  • 株式会社スパイスボックス ブランドコミュニティ事業部 事業部長 コミュニケーションディレクター
    マーケティング会社でのキャリアを経て、2014年よりスパイスボックス。化粧品、製薬、スポーツ、ファッション、自動車、通信、保険、教育、飲料、食品など…多方面のクライアントを担当しながら、自社ソリューション開発を牽引。ソーシャルリスニングに基づくブランドコミュニケーション設計や、SNS・動画・インフルエンサーを活用したプランニングを得意とする。『宣伝会議』講師や『MarkeZine』など広告/マーケティング媒体での記事執筆、企業ワークショップのファシリテーターなどを務める機会も多い。