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こんにちは。ヒット習慣メーカーズの栗田です。

突然ですが、最近文房具にハマっています。というのも、今まで私は、仕事のメモなどはすべてデジタル(PC)で管理していたのですが、先日知り合いの方から、「無限にかけるペン」というモノをいただき、それを使っているうちに、徐々に手書きの習慣が戻ってきたのです。特に、アイデア出しをするときは、お気に入りのノートと、無限にかけるペンを使って、仕事をすることが多くなりました。

さて、ヒット習慣予報の第11回は、そんな文房具をテーマにした「ぷにぷに文房具」です。
ぷにぷに文房具とは、お察しの通り、「ぷにぷにしていて、手触りのよい文房具」です。今までにも、上質な紙を使ったノートや、上質な革を使った手帳カバー、フィット感のあるグリップを搭載したシャープペンシルなど、手触りのよい文房具というモノはあったかと思いますが、今回は、少し新しい“ぷにぷに”した手触りの文房具について、ご紹介させていただきます。

まずはじめに、Twitterの投稿内容を「文房具」というキーワードで検索し、2016年と2017年の頻出ワードを比較してみました。下記は、博報堂のTopic Finderというツールを使って分析した形容詞ランキングの結果です。

すると、ポジティブなワードとして上位にランクインしているのは、共通して「可愛い」「楽しい」「面白い」といった内容でした。しかし、今回注目したいのは、2017年の12位にランクインしている「柔らかい」というワードです。ちなみに、2016年では、161位でした。
そして、具体的に「柔らかい」に関する投稿内容を見てみると、ぷにぷに文房具がいくつか話題になっていました。

形容詞ランキング キーワード:「文房具」 出典:Topic Finder

一つ目は、「シリコン素材を使った柔らかいペンケース」です。かわいい動物のイラストがデザインされており、子供から大人まで使え、とにかくその「ぷにぷにがクセになる」と話題になっていました。そして、二つ目は「リングノートのリングの部分がソフトになったノート」です。元々は、ノートを書く時にリング部分が手に当たって痛いため、リングの部分がソフトに作られているようなのですが、それ以上に「授業中や仕事中に思う存分ぷにぷにできる」ということが話題になっていました。これら以外にも、動物のイラストが描かれたぷにぷにボタンを押すと、メモ(付箋)が出てくる文房具など、様々なぷにぷに文房具が話題になっていました。

ではなぜ今、「ぷにぷに文房具」が話題になっているのでしょうか。

その背景の一つとして、参考になる記事を見つけたのですが、そこにはこう書かれていました。「現代人は、硬い板状のスマホを常に触っているため、異なる新鮮な手触りを求めている」というのです。確かに硬いものばかりを触っていると、柔らかいものを触りたくなるのは、何となく分かります。その実体験として、私は最近、スマホを買い換えたのですが、今回はホームボタンがないタイプのスマホにしました。私は、スマホでマンガを読んだり、ドラマを観たりするので、画面が大きくなって大変ありがたいのですが、その反面、ホームボタンのあの感触が少し恋しい感じもしています。これってまさに、「硬い板状のスマホを常に触っているため、異なる新鮮な手触りを求めている」状態ですよね。

そしてまた、文房具以外でも、手触りに関して話題になっていることを見つけたのですが、最近、「クネクネいじれて、ちょっとクセになる玩具」が、大人、子供問わず、話題になっているようです。作りとしては、90度の角度で湾曲しているパイプのみで構成されており、基本形は4重に巻かれた形ですが、 それをほどいたり、絡ませたり、元に戻したりと自由に動かす感触が、 思わず病みつきになってしまう玩具です。その他にも、昨年話題になった「ハンドスピナー」も新鮮な手触りを欲している現代人だからこそのニーズだったのではないでしょうか。

ということで、「ぷにぷに文房具」はこれからヒット習慣になる可能性があると思い、いろいろなカテゴリーでのビジネスチャンスを考えてみました。

「ぷにぷに文房具」から想定するビジネスチャンスの例
■ ペットボトルやシャンプーなど、ボトルに触り心地がよくなるような加工をする。
■ ファッションブランドが、触り心地のよい洋服やアイテムをプロデュースする。
■ 電機メーカーが、キーボードやマウスのタッチがとてもソフトなPCをつくる。など

さっそく私も、「ぷにぷに文房具」を使ってみたのですが、すっかり病みつきです。考え事をしている時や、電話をしている時など、無意識にぷにぷにしてしまっています(笑)。みなさんもぜひ、ぷにぷに文房具を試してみてください!

▼「ヒット習慣予報」とは?
モノからコトへと消費のあり方が変わりゆく中で、「ヒット商品」よりも「ヒット習慣」を生み出していこう、と鼻息荒く立ち上がった「ヒット習慣メーカーズ」が展開する連載コラム。
感度の高いユーザーのソーシャルアカウントや購買データの分析、情報鮮度が高い複数のメディアの人気記事などを分析し、これから来そうなヒット習慣を予測するという、あたらしくも大胆なチャレンジです。

プロフィール

栗田 昌平(くりた・しょうへい)
博報堂 アクティベーション企画局
ヒット習慣メーカーズ メンバー

インタラクティブプラナーとして、データやテクノロジーを活用したデジタルアクティベーション企画を考える仕事をしています。髪は長め。おなか弱め。谷中生姜とジャニーズが好き。ほぼ毎日キングダムを読んでいます。

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