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こんにちは。ヒット習慣メーカーズの荒井です。

さすがに毎週コラムを出したら、ネタが尽きるのではないか?という声をよくいただくようになってきました。はい。確かにしんどいです(笑)。
ただ、意識して見渡すと、多くのヒット習慣のタネがあることがわかります。なので、もうしばらくは毎週お届けしたいと思います。

さて、第9回目のテーマは、「マイクロ昼寝」です。

みなさんは昼寝をしてますか?特に、15分~20分程度の軽めの昼寝が最近話題になってきています。私たちはそれを「マイクロ昼寝」と名づけ、注目しています。

実際、Googleトレンドを見ると「昼寝」の検索数は上昇傾向になっています。

※Googleトレンドより

なぜ昼寝が注目されているのでしょうか。

調べてみると、午後の集中力を高めるために昼寝をする方が多いようです。ただし、重要なのはその時間で、熟睡しないために15分~20分程度が理想的とされています。米国では、パワーナップ(パワー+ナップ(昼寝))と呼ばれ、シリコンバレーを中心としたテクノロジー企業でも積極的に採用されています。

そして、日本でも様々な取り組みがされるようになっています。
ある高校では、昼寝時間を設け、その結果しっかり昼寝をとった生徒ほど成績が上がったようです。同様に、企業内に昼寝専用スペースを作る企業や、オフィス街に昼寝できるカフェが作られたりしています。
健康経営という言葉を良く聞くようになりましたが、昼寝をできる物理的環境や、周囲に後ろめたさを感じないような精神的環境が整ってきていることが、マイクロ昼寝が多くなっている主な要因であると考えられます。

ちなみに、このマイクロ昼寝は、通常の昼寝とは違います。時間が短いというだけでなく、体勢が異なります。熟睡しない事が重要なので、机に突っ伏したり、座ったまま背中を壁に寄りかかるのが王道のようです。
実際、昼寝に特化したカフェなどは、机に突っ伏して寝る用のクッションや、昼寝の質を高める音楽や光を調整するガジェットの提供などもされています。

実は、昔から昼寝を推奨している業界があります。

それは歯科医院です。
お昼休みが1.5時間~2時間程と、やや長いということ。口腔内をずっと見ているため、眼に疲労がたまりやすい等の理由から、医師・衛生士など一斉に昼寝をとる医院がかなり多いようです。友人の歯科医師に聞いてみると、その友人が知る限り80%程度の歯科医院では昼寝しているとの事でした。確かに、常に指先に集中しないとならない環境なので、昼寝をして万全な状態を保つ必要があるのでしょうね。

いずれにせよ、後ろめたさを感じさせない精神的環境と、実際に質の高い昼寝ができる物理的環境の両面が必要です。
後者は机に突っ伏す用のマイクッションを用意する等である程度解決できますが、前者はなかなか自分だけでは解決できないですよね。

私の周りでは、昼寝キャラを徹底している人がいました。何も言わないで昼寝するとサボっているように思われる。だから、聞かれてもないのにとにかく昼寝が大切な理由を周囲に発信することで、仕事の一環で昼寝をしているように理解してもらうことができていました。

さて、ビジネスチャンスですが、米国では「Sleep Tech」と呼ばれるくらい、テクノロジーによって睡眠の質を高めることがビジネスチャンスとして注目されています。ベッドマットや枕にセンサーを入れて、睡眠パターンを解析し、最適な硬さや傾きにリアルタイムで変えていくようなサービスが実際に提供されています。もちろん昼寝についても可能性はありそうです。マイクロ昼寝なので、もっとポータブルなものが必要かもしれません。

「マイクロ昼寝」のビジネスチャンスの例
■ オフィス文具メーカーが昼寝用グッズを開発する
■ コーヒーブランドが昼寝促進用のポップアップストアを作る
■フードチェーンで突っ伏して寝る昼寝スペースを作る
■ 食品メーカーが昼寝の質を高めるお弁当レシピを開発するなど

みなさんも、積極的にマイクロ昼寝をしてみては?寝すぎにはご注意ですが。

▼「ヒット習慣予報」とは?
モノからコトへと消費のあり方が変わりゆく中で、「ヒット商品」よりも「ヒット習慣」を生み出していこう、と鼻息荒く立ち上がった「ヒット習慣メーカーズ」が展開する連載コラム。
感度の高いユーザーのソーシャルアカウントや購買データの分析、情報鮮度が高い複数のメディアの人気記事などを分析し、これから来そうなヒット習慣を予測するという、あたらしくも大胆なチャレンジです。

プロフィール

荒井 友久(あらい・ともひさ)
SIer、メディアサービス企業、経営コンサルティングファームにて、事業企画に当事者・第三者として関与。これまで培ったビジネス視点に生活者視点を融合すべく博報堂へ転職。マイクロ昼寝に何度もチャレンジするも、毎回1時間近く寝てしまい、一度も経験できていない事が悩み。

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